格差

世襲

日本では昔から世襲制度が根強く残っています。封建社会の中では、ほとんどの事柄が世襲によって受け継がれていました。いまでも、古典芸能の世界や、伝統産業の世界では長年受け継がれてきた制度です。

しかし、近年その傾向は政治家や大手企業などにも広がっています。古典芸能の世界では世襲制度によってその芸風を受け継ぎます。また伝統産業においては職人と呼ばれる人々がその技能を一子相伝として受け継いでゆくのです。

では、政治家は何を受け次ぐのでしょうか?選挙の地盤です。地盤すなわち選挙の票を受け継ぐのです。大企業では何を受け継ぐのでしょうか?社長のイスを受け継ぐのです。選挙の地盤や社長のイスとは何のでしょうか?その地位に就くことによって得られる収入の事です。

すなわち国会議員になって得られる収入、社長のイスに座って得られる収入を受け継ぐのです。よく、学歴社会を批判して、学歴だけでは人の優劣は決められないなどといいますが、学歴がよい人は、少なくとも、良い学校へ入るために勉強をしていることは確かなのです。

もちろん、世襲によって地位と収入を受け継いだ人たちがみな勉強していないことにはなりません。中には 親以上、周囲の誰よりも努力を重ねている人もいます。しかし、勉強不足の人が少なからずいるというのも確かなことです。かくして、裕福な家庭の子供は裕福になり、そうでない家庭の子供はよほどの努力をしないことには裕福にはなれない社会が出来上がっていきます。