格差

正規と非正規

正規雇用労働者と非正規雇用労働者の収入格差が大きいことはよく知られていることですが一体どの程度の差があるのでしょうか。厚生労働省の白書では20歳から60代前半までの20数年間の合計収入格差はおよそ5倍にまで拡大すると報告されています。

というのも、正規雇用労働者の場合、昇給、賞与、退職金などがありますが、非正規雇用労働者の場合は基本的に昇給がなく、50歳代になっても、20歳代のころとほぼ同じ賃金で働いているのが現状だからです。日本ではデフレが進行し企業の利益は下がる一方です。

そこで、人件費を抑えるために正規雇用を減らし非正規雇用を増やす企業が増えました。正規雇用の労働者の賃金を下方に修正することは日本の雇用環境では難しいので、非正規雇用労働者の人数を増減させることによって、企業の業績が落ちた時の経費節減対策に備えようとしたのです。非正雇用の労働者は経費の調整弁として利用されているのです。

非正規雇用された人たちは、多くは単純な仕事を任されるため技術的に熟練する機会を逸していきます。また、比較的短期雇用になるので長期雇用の正規労働者と比べて企業からの教育や知識の習得が困難でもあります。

その低賃金のため、自ら、資格取得や技術の習得にお金をかけられないままに年齢を重ねることになってしまうのです。就職活動においては、会社の知名度や規模に必要以上にこだわるのではなく、会社の業績などをよく見て、正規雇用によって人材の育成を図る姿勢のある企業を判別することが大切です。